スピーカー修理専用水性ボンドセット
エッジ交換に最適な作業時間を確保できる水性ボンドです。
硬化後の接着保持力に優れ、プラスチックや金属面にもしっかり接着しますので、コーンやエッジの素材を問わずご使用いただけます。エッジとあわせてご購入の際はブラシ、エッジ交換説明書が付属します。
水性ボンドは1本で15インチ(38cm)ユニット2本のエッジ交換に十分な量です。
※エッジをご購入のお客様用の商品になります。現在供給が安定していないため、大変恐れ入りますが水性ボンド単体でのご注文は承っておりません。ご了承ください。
エッジ貼替え用水性ボンド[FQボンド]について
スピーカーのエッジを交換する際には、
・ボンドを均等に塗布する時間と、
・エッジを貼りながらボイスコイルのセンターを探すための作業時間が必要となります。
そのため、適度に硬化が遅く、作業時間(オープンタイム)を十分に確保できることが重要です。
本製品[FQボンド]は、水性でありながら適度に硬化が遅い、エッジ貼替え作業に最適な接着剤です。ボンド塗布直後はヌルヌルと動くため、慌てることなくセンターを確認しながら位置決めを行うことができます。
また、不揮発分が約59%と高く、乾燥後も個体成分が半分以上残るため、硬化後の接着保持力に優れています。ウレタンやゴムエッジはもちろん、プラスチック樹脂や金属面に対しても十分な接着力を発揮します。
当社では、ほぼすべてのスピーカーエッジ交換に[FQボンド]を使用しており、コーンやエッジの素材を問わず安心してお使いいただける接着剤としてお薦めしております。
「木工用ボンド」との違いについて
一般的な木工用ボンドは、木材・合板・紙・布などの接着を目的として設計されております。金属面やウレタン、ゴム、樹脂系素材への接着力は十分とは言えないため、スピーカーエッジの交換には適していません。
また、木工用ボンドの粘度は約25,000~28,000mPa・sと高く、エッジ貼替え作業には扱いづらい硬さとなっています。一方、[FQボンド]の粘度は約19,000mPa・sで、塗布後にブラシで伸ばしやすく、乾燥前に作業を進められる適度な粘度に調整されています。
なお、木工用ボンドを水で薄めて使用すると、一時的に柔らかくはなりますが、初期密着性や接着力そのものが低下します。木工用ボンドの不揮発分は約40%程度であり、水で希釈すると30%台まで低下するため、硬化後の接着保持力が弱まる結果となります。
[FQボンド]は、マレイン酸系共重合樹脂を主成分とする高分子量・高反応性の機能性ポリマーを採用しており、ウレタン、樹脂、金属面に対しても高い汎用性と信頼性のある接着性能を発揮します。
なぜスピーカー製造に使われない水性ボンドが良いのか
スピーカーの製造ラインでは、コーンアッセンブリー(エッジ・ダンパー・ボイスコイルが組み込まれた状態)をフレームに装着する際、治具を用いてボイスコイルを磁気回路ギャップ内の正確なセンターに固定することができます。そのため、生産性を重視し、硬化の早い溶剤系接着剤が使用されています。
一方、組み立て済みスピーカーのエッジのみを交換する場合は、治具を使用できないため、手作業でボンドを塗布しながらセンターを探す時間が不可欠となります。
[FQボンド]は、水分が徐々に抜けて粘り気が出た後、時間をかけて硬化していく特性を持っています。この「つきが遅い」特性こそが、エッジ貼替え作業において非常に重要であり、確実で安定した修理作業を可能にしています。




